導入時期:2015年
業種:その他
導入サービス:MKI クラウドサービス
自社所有のサーバ環境をクラウド上へ移行するプロジェクトの一環として、MKIが提供する『Type CLOUD for AWS』を導入。AWSの高い冗長性と専用線接続により、ネットワーク回線速度の課題をクリアしつつBCP対策を実現しました。その後、社内の各種業務用サーバをAWSに移行し、運用負荷の軽減が進むとともに、IT基盤クラウド化の基本方針の実現をすることができました。
~きっかけは東日本大震災~
クラウド化によるIT基盤刷新計画は、2011年3月の東日本大震災に遡ります。本社のある東京西部は、震災発生直後に計画停電実施の可能性がありました。ほとんどのサーバが本社に集約されていたため、本社の停電は全国の拠点を含めた全社規模の打撃を意味していました。実際には停電しなかったものの、震災を通じて初めて災害時に業務が止まるリスクが顕在化。そして震災時のみならず、日々の運用における機器トラブルのリスクも想定し、回避策としてIT基盤クラウド化の検討開始に至りました。
その後、一部のIT基盤について外部サービスを利用してクラウド化しましたが、インターネット経由での接続時の通信速度がボトルネックになり、外部のサービスを採用するにあたっては可用性のみならずネットワークの速度も考慮しなければならないことを痛感しました。
ネットワーク速度の課題とBCP対策へのご要望に対して、MKIは専用線接続(DirectConnect)を含むAWS構成を提案し、採用しました。専用線接続を取り入れ閉域のIP-VPN回線を引き込むことで、セキュリティ強化と帯域安定性を確保するとともに、スナップショットによるイメージバックアップをAWSの複数アベイラビリティゾーン(データセンター群)に保存し多重化することで、BCP対策を実現しました。
その後、社内の各種業務用サーバを順次AWSへ移行することで、BCP対策および運用負荷の軽減が一層進めることができました。また、自社子会社のサーバをAWS上に移行することで、IT基盤クラウド化の基本方針を実現することができました。
運営上の課題や不明点についてはMKIの問合せサポートを活用し解決をしています。
『Type CLOUD for AWS』の導入によって、アベイラビリティゾーン間(データセンター群)で冗長化された可用性の高い構成が実現されました。さらに、AWSとの専用線接続は、日常業務で使用するファイルサーバをAWS上に構築し利用しても、体感的な速度低下をほとんど感じさせませんでした。また、運用面では、従来は5年に1度と言われたハードウェア機器の更新も今回のAWS導入により意識する必要がなくなり、機器管理の手間から解放されました。
今後もIT基盤クラウド化の基本方針を推進していく予定です。
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株式会社環境管理センターについて
名 称:株式会社環境管理センター
事業内容:土壌・水質・大気・放射線などの環境調査分析およびアセスメント
ホームページ:http://www.kankyo-kanri.co.jp/
~社会基盤の礎を担う環境プロフェッショナルとして~
環境管理センターは、『こころ豊かな環境を求めて』、『人と環境のために何ができるか』、『次世代に何が残せるか』をコンセプトに、環境を保全し、人の生活、地域経済と自然生態系との共生と調和を図るお手伝いが出来る環境の総合コンサルタント企業を目指しています。