Contents

新たな価値創造を目指しMKIは進化します。

国レベルのスポーツイベントはICT発展のチャンス

スポーツは、全世界共通の関心事の一つだ。それも選手が国を代表して戦うとなると、そのイベントは非常に大きな注目を集める。特別編成でテレビ放映されるというばかりではない。映像だけでは飽きたらず、直接試合を見ようと全世界から多くのファンが訪れる。最大で来訪者は1,000万人近い規模になるという予想もある。そのため、イベントを開催するホスト国にとっては、国の力やその文化を「世界」に伝え、国としてのブランドを高める絶好の機会である。

社会とICTが密接につながった現代、スポーツの世界でもICT活用は重要なテーマだ。スポーツイベントを機会にICTの発展に力を入れれば、世界の人々に日本の有する技術的なポテンシャルをアピールすることができる。これはICT飛躍の大きなチャンスなのである。それが日本にも目前に迫っている。

大きな方向性は「おもてなし」と「セキュリティ」

方向性は大きく分けて2つある。「おもてなし」と「セキュリティ」だ。

「おもてなし」のICTは、文字どおり、世界各地から日本を訪れる人々を歓迎し、日本に滞在する間、快適に過ごせるよう支援をするものだ。それは日本訪問をよい思い出としてもらうためのものである。

一方、「セキュリティ」のICTは、ホスト国日本と各国選手団を含め日本への来訪者の安心・安全を守るために必要となるものである。安心・安全がなければ、よい思い出もない。表舞台には立ちにくいが、「セキュリティ」は非常に重要である。

実際、多くの人々と関心を集める大規模なスポーツイベントは、攻撃者にとってまたとない対象だ。さかのぼって1972年のミュンヘン大会開催時には、選手村に武装組織のメンバーが侵入し、人質事件が発生。結果的にイスラエルの代表選手11名が殺された。

また、記憶に鮮明なのは、2013年のボストンマラソンで発生した爆弾テロ事件である。ゴール付近で2度爆発が発生、3人が死亡、300名近い人々が負傷した。

ICTこそがジレンマを解決する手段

歓迎しながらも防衛しなければならないというのは大きなジレンマだ。しかし、この悩ましい状況を乗り越えるには、ICTこそがふさわしい手段ではないか。今回の巻頭特集では、巨大スポーツイベントにおいてICTは何をなすべきかについて掘り下げてみた。