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ニュースリリース
2008/06/16
慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構
三井情報株式会社

DMC機構とMKI、Google検索アプライアンス(*1)
を利用した新しい検索サービスを実現

- 学術コンテンツを横断検索・多次元分析するシステムを従来の4分の1の工数で実現 -

 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(*2)(所在地:東京都港区、機構長:安西祐一郎、以下DMC機構)と三井情報株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:増田 潤逸、以下MKI)は、慶應義塾内の全ネットワーク上にある学術コンテンツを横断的に検索し、かつ検索結果の多次元分析を可能とする新しい検索サービスシステムを、Google検索アプライアンスを利用した実証研究で実現しました。
 これにより、新検索サービス実現までの工数が、2006年度に実施した同プロジェクトと比べて4分の1、運用コストは23分の1となり、短期間かつ低コストでのサービス導入および運用が可能となりました。DMC機構では塾内での利用に加えて、MKIと共同で企業内の知財情報検索など企業内検索サービス分野への展開を目指しています。
 なお、慶應義塾大学では、塾内の様々な「知」をデジタル化し、社会にむけて公開する活動を進めており、2007年7月にアジアにおいていち早く実現した「Googleブック検索図書館プロジェクト」と連携し、慶應義塾図書館が保有する蔵書等のデジタル化と公開を進める等、様々な取組みを行っています。

1.システムの説明と活用
 DMC機構の嶋津恵子准教授は先端の技術とアプリケーションを統合した研究の結果、最適なプラットフォームとしてMKIが提案するGoogle検索アプライアンスを採用、さらに米国の先端的なモデリング手法を融合させたサービス工学を考案し、サービス実現工数および運用コストを低くおさえることができる検索システムを構築しました。
 このシステムでは、キーワードによる全文検索のほか、検索結果を目的に応じて俯かん・多次元分析することができます。また、実証研究の成果として、現在、「Keio Information Concierge Service(KICS)」として慶應義塾の公式Webサイト上で公開(http://www.keio.ac.jp)されており、学内の学術コンテンツ検索サービスとして誰でも利用することができます。2008年4月22日から現在までの1.5ヶ月実証検証の結果、慶應義塾外からのコンテンツ検索利用件数が多く、また自動特定する研究者名・教員名を使った「絞り込み検索」を積極的に活用していることがアクセスログの解析を通じて分かりました。これにより、特定の研究者名に関して調べるニーズが外部からの利用者に高いと解釈できます。

2.今後の取組み
 今後はこれらの研究成果を広く情報サービス産業に展開するために、DMC機構とMKIは複雑・大規模な情報システムのデザインやプロジェクトマネジメントに関する専用のシステムエンジニアリング手法を協力して開発します。サービスサイエンスやサービス工学は現在産業界で萌芽期にあり、実践を目指したモデリング等の方法論の研究開発に期待が高まっています。今回の研究成果を発展させることで、大きな貢献につながると考えられております。

(*1)アプライアンス
特定の用途や機能に特化したコンピューターのこと。家庭用ゲーム機やネットワークサーバーがこれに相当する。本来は、器具全般を表す英語。
(*2)慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構
2004年に文部科学省科学技術振興調整費の戦略的研究拠点育成プログラムに採択され、設立された組織。
http://www.dmc.keio.ac.jp

以 上


 

【参考資料】

学術コンテンツ検索サービスの特長の解説
1.慶應義塾に関わるWEB上のコンテンツを横断する統合検索(図1参照)
 キーワードを入力すると、慶應義塾が発信した全学術コンテンツを横断的に検索することができます。検索結果の表示順位を決定するアルゴリズムは、(1)慶應義塾の公式情報と、(2)同ホームページに掲載されるニュースのヘッドライン上に現れる用語の、それぞれに対する重要性を考慮することを実現しています。さらに、検索結果の右側に絞り込み機能を付け加え、利便性を高めていることも特長です。

【利用の際の解説】
キーワード「電気自動車」を入力し、横断検索。左側には慶應義塾発信の公式情報、研究室発信の研究成果情報を表示する。右側には、出力結果に関する代表研究者・教員名と、研究拠点キャンパスが自動特定され表示される。利用者はこれらを選択することで絞込み検索を行うことができる。

図1

 




2.書籍検索サービスとの統合検索(図2参照)
 Google検索APIを利用し、慶應義塾大学出版会のWebサイトおよび慶應義塾の学術情報リポジトリ(*3)との書籍統合検索を実現しています。これによりGoogleブック検索内の書籍と慶應関連書籍を同時に検索できます。

(*3)学術情報リポジトリ
大学とその構成員が創造したデジタル資料の管理や発信を行うために、大学がそのコミュニティの構成員に提供する一連のサービスです。

【利用の際の解説】
キーワード「アジア」を入力し、書籍検索。左側には慶應義塾関連組織が発行する書籍および機関リポジトリ内の情報を表示。右側にはGoogleブック検索の結果を表示。

図2

 




3.検索結果コンテンツの再配置による俯かん・多次元分析(図3・図4参照)
 ユーザーの視点に沿って検索結果コンテンツを再配置し、俯かん・多次元分析を行うことができます。例えば、検索結果コンテンツを年表上に表示することで検索結果を俯かん的に捉えたり、コンテンツを発信元別に分類しグラフ表示することで分析を行ったり等、検索モデルの新しいあり方を提案します。

【利用の際の解説】
(1)ニュース記事を発行順に年表表示した例(図3参照・図は年表をスクロールさせながら参照したもの)
ユーザーが創立150年事業はいつから始まっているのか知りたい時、発行順に年表を表示する。すると、2005年から関連記事が発信されはじめ、2008年に多くの記事が発行されていることがわかります。また、創立150年事業が2005年から始まったことだけでなく、2008年に集中していることがわかります。

図3

 




(2)発信キャンパス別に分類した例(図4参照)
 ユーザーがドイツに留学を希望し慶應義塾のどこにその情報があるか知りたい際、「留学 ドイツ」を発信キャンパス別に分類します。このケースでは、矢上キャンパスから多くのコンテンツが発信されていることが表示され、ドイツに留学する際に欲しい情報を的確に得るためには、どこを調べたら良いかが短時間で判明します。

図4

 



【お問合せ先】
お問合わせ及びご取材の際には下記までご一報ください。
慶應義塾 広報室担当 兒玉、森口
TEL:03-5427-1541 FAX:03-5441-7640  E-mail:m-koho@adst.keio.ac.jp

三井情報株式会社 経営企画部 広報・IRグループ 酒井
TEL:03-5847-6037 FAX:03-5641-9031 E-mail:press@ml.mki.co.jp

※GoogleはGoogle Inc.の商標です。
※三井情報、MKI、及びロゴは三井情報株式会社の商標または登録商標です。
※本リリースに記載されているその他の社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。

 

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