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「第2回 AI・人工知能 EXPO」出展レポート

2018/04/25

 

 

経営企画部 広報・CSV推進室

今回のMKIコラムは、2018年4月4日(水)〜4月6日(金)の3日間に渡り、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された「第2回 AI・人工知能 EXPO」の出展レポートをお伝えします。

 

「AI・人工知能 EXPO」は2017年に始まったAI・人工知能に関する技術やサービスを提供する企業が集まる人工知能の専門展です。前回の3倍の規模で開催された今年度の展示会ですが、会場は通り抜けができないほどの大混雑の賑わいでした。今回当社は株式会社グリッド(以下 GRID社)のパートナー企業として、同社のブース内にてSNS上の画像分析やテキストマイニングに関するパネル展示やブースセミナー講演を行いました。

■メイン通路に面したGRID社のブース、巨大な「ReNom®」パネルが目を引きます

 

■インフライノベーションから製造/プラント/電力/金融の活用を示したパネル

 

GRID社は機械学習/深層学習AI 開発プラットフォーム「ReNom」を提供する AIベンチャー企業です。昨年12月には国内のIT企業や商社を集めた「AIビジネス推進コンソーシアム(AIBPC)」を立ち上げましたが、当社も立ち上げメンバー11社のひとつとして本コンソーシアムに参加しています(https://www.mki.co.jp/news/solution/20171213_1.html)。会場の数多のブースの中でもGRID社のブース面積は最大のものでしたが、同じサイズのブースを設けた企業3社のうち2社がベンチャー企業。大手ITベンダーが目立つ他の展示会とは様子が異なり、それはそのまま国内AI分野の状況を映し出しているかのように感じられました。

当社の展示内容

■当社パネル

 

当社は「ReNom」に実装された深層学習による画像解析技術に着目。英国のBlack Swan Data Ltd.が開発し、多くのグローバル企業に採用されているソーシャルリスニングツール「Nest©」(https://www.mki.co.jp/solution/analytics_blackswan.html)と「ReNom」をコラボレーションさせることで更なる付加価値を創造出来ると提案しました。現在はテキスト情報のみを対象とする「Nest」に「ReNom」の画像解析技術を組み合わせることで、これまで活用できていなかった画像情報からも意味を抽出し、テキスト情報のみの場合に比べ消費者ニーズをより早く、正確に掴める可能性を示しました。実現すれば商品開発やマーケティング戦略に大いに活用されることが期待されます。

 

ミニ講演は毎回人だかり


■ブースセミナー講演は毎回大盛況、写真は当社黒澤の講演の様子

 

GRID社のブースでは、GRID社とパートナー各社が20分程度のブースセミナー講演を持ち回りで開催しました。毎回多くの来場者にお集まりいただき、ブース内に収まらず展示会のメイン通路を塞ぐなど、身動きができない程の大盛況となりました。当社は「三井情報のReNomソリューション~TDAによる製品生産性向上のコツ」と題し、デジタルトランスフォーメーションセンターIoT技術部でAIアナリティクス技術室の湯野川 八雲と黒澤 晋が登壇しました。「ReNomTDA」は複雑なデータの関係性を可視化するツールで、数学の位相幾何学を応用した最先端の分析アルゴリズムです。製品不良に悩むセラミック製造メーカーに対して、TDAを駆使することで、不良率を下げるための重要な示唆を与えたという実用性の高いユースケースを紹介し多くの来場者の関心を集めました。

 

最後に ~担当者インタビュー~

最後に、当展示会への出展を企画した当社デジタルトランスフォーメーションセンターIoT技術部メンバーの言葉をインタビュー形式でお伝えして、本コラムを締めくくりたいと思います。

 

Q. GRID社ブースにパートナー企業として出展していかがでしたか?

A. 多くの企業、団体の課題、熱意を直接肌身で感じることが出来ました。これはかなりの人を惹きつけたGRID社のブースだからこそ分かったことかもしれません(1万3000人も訪れたそうです)。その空気感とは、ユーザはAIに関して現実に引き戻されつつあり、ベンダーは出口を模索中といった状況にあるというものです。群雄割拠のAIビジネス業界において、そのプレイヤーはまだまだ固定的ではない。時流を見極め顧客課題に正確に向き合い続ければ、多くの企業にチャンスのある分野だと、今回のエキスポを通じて強く思うようになりました。今回のエキスポを単なるイベントと捉えず、エキスポで得られた情報を徹底的に知見として纏め上げ、今後の注力業界、アルゴリズム選定のために活用していきたいです。

 

Q. 今後のAI・IoT ビジネスについて、 お聞かせください

A. AIビジネスの達成は、単独企業では実現困難であるため、今後は「協業」がキーワードになっていくだろうと思われます。協業の役割は次の3つに大別出来ると考えており、当社がどの領域を攻め込んでいくのか、しっかりと考え準備を進める必要があるでしょう。

(1) GRID社のように分析アルゴリズムを開発し提供する役割
(2) データを保有しビジネスを行う役割
(3) 基盤を構築しシステムを構築持続させる役割

当社に求められる役割が強化学習を用いたロボットの制御やブロックチェーン技術を用いた完全性、可用性の高いデータ分析基盤の構築、と言われると中々に想像し難いですが、当社が作り上げて来た多くのシステムの一歩先にある顧客ビジネス、このビジネスとデータの関係の中に自動化や予測などの分析のエッセンスを加えることは出来るのではと考えています。そう考えると、 (2)に密接と関わり(3)を生業としている当社は、「AIビジネス」を進めていくための素養を既に持っているのではないかと。アルゴリズムやビジネスの深いところは、関係する企業の知見を頼りつつ、協力しながらAIビジネスを構築していく。AIビジネスというとSFチックな議論がされることが多いのですが、自分たちの業務の周辺にもまだまだ課題が転がっているはずで、まずはこれらを言語化していきたいです。

 

 


今回は、3日間を大盛況のうちに終えた「第2回・人工知能EXPO」の様子をお伝えしました。開催中、GRID社ブースにお立ち寄りいただいた皆様、誠にありがとうございました。

 


 


 

 

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