ライフサイエンスの街 関西

2018/08/03

 

 

バイオサイエンス部 バイオサイエンス室

大阪 道修町

大阪の道修町(どしょうまち、と読みます。馴染みのない方は読めないかもしれません)という場所には数多くの製薬企業がオフィスを構えており(大小合わせると50近くあるそうです)、「くすりの町」としての大阪の繁栄を支えてきました。その歴史は江戸時代まで遡り、外国から輸入された薬は道修町の薬問屋を経由して全国に流通していました。
(余談ですが大阪には数多くの難読地名があります。「交野市(かたのし)」、「放出(はなてん)」、「十三(じゅうそう)」など)

薬の歴史

 薬の歴史は古く、紀元前数千年頃にはすでに世界各地で植物が薬として使われていた形跡が発見されています。日本においても「古事記」にでてくる因幡の白ウサギの話の中で大国主命が皮を剥がれた白ウサギに対して蒲の花粉をまぶすように教えていました。蒲の花粉は止血、鎮痛薬として知られていました。

近代医学において薬は、植物や動物に含まれる有効成分を抽出し、化学的な変化を加えて創出されてきました。日本は化学分野において世界トップレベルを誇っており、数多くの薬が日本で生み出されました。一方で現代の創薬研究においてはコンピュータを利用する場面が増えてきており、創薬の初期段階から薬が世に出た後まで、あらゆる場面でコンピュータが活用されています。現在世の中を席巻している人工知能を用いた取組も数多く行われています。

ライフサイエンスの街 関西

私はMKIの関西支社に勤務しておりますが、関西には上述の道修町がある「くすりの町」大阪や、iPS細胞研究が盛んな京都、スーパーコンピュータ「京」がありその創薬応用に取り組む神戸と、日本屈指のライフサイエンスの研究拠点が集まっており、関西エリアはライフサイエンスの街と言えるのではないでしょうか。

MKIのバイオサイエンス事業でも、京都大学医学部附属病院と取り組んでいるがん遺伝子解析サービス「OncoPrime」やスーパーコンピュータ「京」の創薬応用コンソーシアムである「KBDD」への参画等、関西エリアでの取組が数多くあります。またMKI関西支社では、部門間で密な連携をとり、バイオサイエンス事業とクラウドサービスやネットワーク構築等のインフラ基盤整備をあわせたトータルソリューションの提案も行っています。今後は西日本のライフサイエンスの中心拠点として、関西エリアだけでなく中四国、九州のお客様に向けた取り組みも進めていきたいと思います。

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