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地方銀行との「共創」で生まれた「CASTER」
時代に対応し、お客様との対話を生むツールとして

MKIの財務分析ツール・「CASTER」は、金融業界のデファクトスタンダードとして、
多くの地方銀行に導入されています。
今回は、古くから「CASTER」を導入いただいている滋賀銀行 常務取締役の西藤様、
南都銀行 執行役員経営企画部長の和田様に
お越しいただき、MKI渡邉を交えて鼎談を行いました。

勢いのある地方銀行は、「CASTER」を使っている

・MKIと御行とのお付き合いはいつから始まったのでしょうか?

――滋賀銀行 西藤様(以下、西藤様) 滋賀銀行は、昭和58年10月に「CASTER」を導入し、今年で35年になります。私は、昭和58年4月に入行しましたので、「CASTER」とともに歴史を歩んできたと言っても過言ではありません。当行では、「CASTER」を「Compass(コンパス)」と呼んでいます。「Compass」とはComputer(コンピューター)・Financial(財政の)・Analysis(分析)・System(システム)・Of Shiga Bank(滋賀銀行)の略なのですが、「羅針盤」という意味もあり、「滋賀銀行の融資業務を支える羅針盤のようなシステム」との意味も込められています。
以前は、すべての計算業務を手作業で行なっていましたが、「CASTER」導入により融資業務の省力化・迅速化・正確性向上を実現しました。業務の効率化とともに、お客様にもよりわかりやすい情報をご提供できるようになったことで、お客様自身が現状や課題を認識し、数字を見ながら改善する意識が生まれました。今では当行に欠かせないツールとなっています。

――南都銀行 和田様(以下、和田様) 南都銀行では、昭和59年の8月から「CASTER」を導入しております。私自身も同年に入行し、右も左もわからないころから、「CASTER」とともに行員生活を歩んできました。「CASTER」は一覧性が高く、非常に使いやすいシステムです。総資産など、それぞれの項目を計算し、データ化する作業を瞬時に行なうことができるので、大幅な業務効率化に貢献しています。

・「CASTER」導入後、実際にどのようにお使いいただいているのでしょうか?

――西藤様 当行では、「お客様が気づきにくい様々な課題を一緒に解決していこう」という思いから、「CASTER」のデータを基にした独自のコミュニケーションツール「格付コミュニケーションサービス」を開発し、そこで作成したレポートをお客様にご提供しています。「CASTER」と「格付コミュニケーションサービス」でデータを共有することにより、各支店での作業負担を軽減し、同時にお客様サービスも実現しました。お客様が業績推移を視覚的に把握することができるため、お客様自身の意識も変化し、業績改善につながっています。

このシステムでは、18項目のデータを使って財務分析を行なうことで、当行で設定した12段階の格付をお客様に提示。それを見ながら「格付の根拠」や「ランクアップのための課題克服法」などを詳しくお伝えしています。業績推移や将来の売り上げ推移の予測データ、利益率の指標をすべてグラフ化してあり、業界動向も一目で理解できます。最初は、銀行側のお客様格付を開示することに抵抗があったのですが、3期分の強みと弱みが明確に見えることで、企業の定量評価につながり、今ではお客様が心待ちにしてくださるほどのサービスとなりました。

平成27年からは、過去3期分の実績を見ながら、来期以降2期分の実績をシミュレーションできる「格付シミュレーションサービス」も導入しました。こちらも「CASTER」のデータを基に、実績を数値化しています。これにより「どうしたら、格付が上がるのか」という課題に対して、よりわかりやすい説明が可能になりました。今期だけでなく、来期の予想が見えるようになったことで、“攻めの武器”として使えるデータを提供することに成功したのです。

おかげさまで、このサービスも非常にご好評をいただいております。現在は、取引のある約2万社の中から、当行の主要顧客である約100社ほどにシミュレーションデータをご提供しています。

――和田様 現在、当行で融資に携わる行員は「CASTER」を見る習慣が定着しています。
「CASTER」導入のメリットは、融資業務の効率化やお客様とのコミュニケーションに活用できることです。また、「CASTER」に慣れている行員ほどPLよりもBSを重視する傾向があり、「CASTER」が作成したデータの使い方で企業分析のレベルがわかるので、人材育成の面でも活用しています。

・「CASTER」導入前後での変化を教えてください。

――和田様 地方銀行は地域に根差した対面営業を強みとしていました。デジタル化が進んでいく現在でも、地方銀行ならではのアナログな対面営業にはこだわりがあり、そのスタイルを保持するためには、「CASTER」の存在が必要不可欠です。

銀行における本来の使命は、「金融仲介」です。地元の中小企業とコミュニケーションを密に取り、それぞれの課題を共有したうえで、ソリューションを提供していくのが、我々の務めです。「CASTER」を活用することで、目に見えない課題を可視化すれば、新しい提案が生まれます。地方銀行だからこそできる、対面営業に力を入れたい。その想いに寄り添うシステムだと思います。

――和田様 地方銀行は地域に根差した対面営業を強みとしていました。デジタル化が進んでいく現在でも、地方銀行ならではのアナログな対面営業にはこだわりがあり、そのスタイルを保持するためには、「CASTER」の存在が必要不可欠です。

時代が移り変わるとともに様々な経済状況が私たちを取り囲み、「お客様との対話」が薄れていると感じます。短期継続融資や事業性評価という言葉が改めて謳われている今こそ、「CASTER」によって得られる詳細かつ明確なお客様情報は、とても貴重な存在です。

昨今では、至る所で便利さや手軽な対応が求められています。しかし、スピードと堅実さ・情報の正確さ・質の高さというのは、反比例する側面があります。どのような業界でも、この問題をいかにクリアしていくかという課題があると思いますが、当行では地方銀行だからこそできる、お客様との丁寧な会話を大事にしています。それを支えるのが、30年前に開発されて以降、現在まで活用されている「CASTER」の存在です。「CASTER」の迅速かつ正確な情報があるからこそ、私たちの使命は果たされていると感じています。

銀行における本来の使命は、「金融仲介」です。地元の中小企業とコミュニケーションを密に取り、それぞれの課題を共有したうえで、ソリューションを提供していくのが、我々の務めです。「CASTER」を活用することで、目に見えない課題を可視化すれば、新しい提案が生まれます。地方銀行だからこそできる、対面営業に力を入れたい。その想いに寄り添うシステムだと思います。

時代が移り変わるとともに様々な経済状況が私たちを取り囲み、「お客様との対話」が薄れていると感じます。短期継続融資や事業性評価という言葉が改めて謳われている今こそ、「CASTER」によって得られる詳細かつ明確なお客様情報は、とても貴重な存在です。

昨今では、至る所で便利さや手軽な対応が求められています。しかし、スピードと堅実さ・情報の正確さ・質の高さというのは、反比例する側面があります。どのような業界でも、この問題をいかにクリアしていくかという課題があると思いますが、当行では地方銀行だからこそできる、お客様との丁寧な会話を大事にしています。それを支えるのが、30年前に開発されて以降、現在まで活用されている「CASTER」の存在です。「CASTER」の迅速かつ正確な情報があるからこそ、私たちの使命は果たされていると感じています。

「共創」を掲げ、「CASTER X」とともに次の時代へ

「CASTER X」 の誕生について教えてください。

――MKI 渡邉取締役(以下、渡邉) 昨年、三井情報株式会社が合併10周年を迎えたのを機に「次の世代へ遺す新しいモノを作っていこう」という想いで「CASTER Ⅹ」(キャスター・テン)が開発されました。その名前の由来は、「多くの情報を手軽に入手できる時代に、デジタルトランスフォーメーション(DX)を起こすツールにしたい」という想いで、DXの「X」と10周年という記念すべき年に生まれたことから、「CASTER Ⅹ」と名付けました。

・ これまでの「CASTER」との違いは何ですか?

――渡邉 「CASTER」をバージョンアップさせた「CASTER Ⅹ」は、データ収集だけでなく、行員の皆様とその先のお客様とのコミュニケーションを円滑に進めるためのツールです。融資業務を行なう上で最も大切なことは、会話です。お客様のニーズや悩みを聞き出し、それぞれに的確なソリューションを提示することで、お互いにメリットのある取引ができます。そのためには、正確かつ分かりやすいデータをきちんと理解することが重要であり、そうしたデータを収集し、問題点などを可視化させるのが「CASTER Ⅹ」の役割です。

「CASTER Ⅹ」に新たに導入された「CIPS」は、タブレット端末と連動することで、行員や営業担当の方々が、外部でお客様とコミュニケーションを図る際に活用できます。それにより新たな「気付き」を得ることができ、気付きをもとにお客様と会話をすることで、お客様自身も新たな気付きを得ることができる。「CASTER Ⅹ」を通して、融資業務に携わるすべての人が新しい刺激や発見を得ることができるようなツールを目指しています。

・滋賀銀行では「CASTER X」の導入も決まっています。

――西藤様 もともと使い慣れていた「CASTER」に加えて、取扱い対象決算書の幅が広くなり、イメージ読み込み保存数が大幅に増えるなど、実務部門のニーズに即したバージョンアップになっていると思います。「CASTER Ⅹ」では、ローカルベンチマークを取り入れた計算が可能になり、従来に比べてさらに効率よく業務を遂行できます。それにより、お客様とのコミュニケーションの時間をより多く確保することができるようになりました。

前回のCASTER導入当初はOCRのエラーも目立ち、修正に時間を要しましたが、1期目のエラー比率が高くても、学習機能によって2期目以降は減少傾向にありました。行員からは、「将来的に「CASTER Ⅹ」にAI(人工知能)を搭載することで、人の手を介さずにエラー修正が行なえるのではないか?」という声も出ており、「CASTER Ⅹ」への期待感は高いようです。
前向きな投資や攻めの投資を支えていくためにも、「CASTER Ⅹ」の導入は必要不可欠だったと思います。

・ 今後の「CASTER」の展望をお聞かせ下さい。

――渡邉
今年度、MKIは「共創」をテーマに、第五次中期計画をスタートさせました。「共創」には、“お客様と共に創り上げる”という想いが込められています。私たちのお客様は、銀行員の方々ですが、ここでの「お客様」は、その先にいる企業や個人事業主の方々をも意味します。金融機関様だけでなく、その先のお客様を見据え、どのような製品が求められているのかを、共に考えながら歩んでいくことで、将来的に、融資審査だけでなく、業務の効率化など銀行全体の業務で活用されるツールになれば、と思っています。そのためには、金融機関の皆様との信頼関係を築くことが重要です。

信頼を得るためには、製品の質の向上が欠かせません。お客様とのコミュニケーションを図りながら、次の10年・20年を共に創り上げていくのが、私たちの課題であり、展望でもあります。

名称 株式会社滋賀銀行 株式会社南都銀行
本店所在地 滋賀県大津市浜町1番38号 奈良県奈良市橋本町16番地
設立 昭和8年10月1日 昭和9年6月1日
URL http://www.shigagin.com/ http://www.nantobank.co.jp/
名称 株式会社滋賀銀行
本店所在地 滋賀県大津市浜町1番38号
設立 昭和8年10月1日
URL http://www.shigagin.com/
名称 株式会社南都銀行
本店所在地 奈良県奈良市橋本町16番地
設立 昭和9年6月1日
URL http://www.nantobank.co.jp/

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