自社SCADAを用い化学プラントで長年培った監視制御の技術をベースに、空調制御GeM2/太陽光発電所監視といったIoTサービスを10年間、累積約700サイトへ提供してきました。2017年より三井物産及び三井物産グループ企業の発電所・プラント等へのDXプロジェクトに取り組み、電力・ユーティリティー業界を中心にIoT技術の導入を支援しています。これまで蓄積した技術を活かし、EdgeからCloud環境構築まで一貫したサービス提供により製造業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を支援しています。

IoTプラットフォームの構築検討を推進する際の課題は大きく３つあると考えています。 

設備・センサーデータをクラウドに収集する際のインターフェースが必要です。インターフェースは、設備毎に異なるプロトコルに対応することや、インターネットに対応したセキュリティ、通信データのバッファリング等を検討する必要があります。 

生産性向上のためのデータ分析を実施する為には、工場の中にある設備情報・時系列データ等に素早くアクセスできることが必要です。工場・設備単位にデータは蓄積されているケースも多く、またデータ分析に必要なデータを都度現場に収集しにいくこと等が必要なケースも残っています。

生産効率の向上及び障害原因の特定効率化のために時系列データの分析が必要です。生産現場では、データは蓄積されてはいるものの解析をする場合は、データをローカルにダウンロードしてマニュアルで解析しているケースのデジタル化や工場を訪問しないとデータにアクセスできない等、場所の問題を検討する必要があります。

MKIでは、MKI Intelligent GWで集計したIoTデータをクラウドやPI Systemに蓄積し、Seeqを使って可視化・時系列分析するところまでをワンストップで提供します。IoT基盤の構築を検討する場合、パートごとにパートナーと協議するケースもありますが、弊社のサービスをご利用頂くことでプロジェクトマネジメントにかかるご担当者様の負荷も軽減することが出来ます。

MKI Intelligent GWは、MKIが独自開発したSCADAを活用したデータ集計用のゲートウェイで、計測機器とクラウド間のデータ連携を繋ぎます。弊社の空調制御サービスGeM2や太陽光発電監視システムにも利用されているSCADAを利用しているのでセンサーデータを集計する際に課題となるプロトコル対応、インターフェースの集約等を実現します。

PI Systemは、時系列データの収集・保管に強みがあるデータインフラプラットフォームです。特に、多様なメーカーの機器情報を収集可能なデータの互換性 (450種類以上のセンサーデータに対応)とミリ秒単位のデータを10年以上保管可能な高いデータ圧縮技術に特徴があります。

時系列データの分析には、Seeqを利用します。Seeqは、データベースと連携するコネクターが豊富で既存設備のデータベースと繋ぐことで設備を横断した時系列データの分析が実現できます。従来、工場ごとにデータを管理していたので効率化を図りたい、IoTプラットフォームを構築する前にデータを統合することでどのようなことが出来るのかを確認したいといったニーズにも対応しています。

センサーデータをIoTプラットフォームに蓄積し、時系列データの分析による可視化が完了すると、次のステップとして「故障予兆検知」や「運用最適化モデル」等を検討されるケースがあります。弊社では、こうしたニーズにお応えするための、シナリオ作成や予測モデル作成を支援するコンサルティングサービスを提供しています。コンサルティングサービスの主なメニューは以下の通りです。お客様のご要望をヒアリングさせて頂き、内容をカスタマイズしてご支援しています。