デジタルジャーニーを支え、DXを加速する情シス部門へ

2021/03/05
商社技術第三部 第三技術室

はじめに

2021年コロナ禍の今、社会・経済・生活などあらゆる環境が激変しています。ビジネスとして変化に対応していく中でのIT化、とりわけデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応は、2018年に経済産業省から「DXレポート ~ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開~」※1が発表された当時よりも、さらなるスピード感が求められる状況となっています。


すでに、テレワーク環境、オンライン営業、販売チャネルのデジタル化など、非接触での対応が可能なあらゆる業務において実際に環境整備を実施している企業も多く、このコロナ禍において、2020年5月にマイクロソフトのCEOであるサティア・ナデラ氏は、「この 2 ヶ月で 2 年分に匹敵するほどのデジタルトランスフォーメーションが起こった」と発言しています。※2

■デジタルトランスフォーメーションの国内認知

 

※1 DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_03.pdf
※2 日本マイクロソフトウェブサイト:https://news.microsoft.com/ja-jp/2020/05/13/200513-leading-businesses-reveal-the-power-of-combining-human-ingenuity-with-ai

IT戦略を書き換える

さて一方で、自社IT人材とIT資産はどのような状況でしょうか。一口にDX推進といっても既存のリソースでやり切れるでしょうか。現実面としてはスキル・リソース面で人材を補強する必要もあり、またレガシー化したシステム群を一から見直し、変化に強いシステム環境に移行していくなど、まずは “既存ITのヒトモノカネ”(コーポレートIT)の改善に対して腰を据えた対応をしていかなければならない企業が殆どではないでしょうか。足元が整備できていない状況で上辺だけのAIやIoTの導入を繰り返し、PoC疲れに陥ってしまう企業の例もあります。


三井情報はこうした現状を踏まえ、まずはコーポレートITとしてのあるべき姿とIT戦略を描き、改善の方向性を打ち出すことが今このタイミングで必要と認識しています。また、その際に補強すべきスキルとリソースを洗い出し、協業可能な外部パートナーと組んで構造改革に着手すべきであると考えます。


現在当社では、IT戦略の立案から情報システム部門との協業を支援(後述「ITコンサルティングサービス」「ITマネジメントサービス」)し、さらにSIベンダーとしてアウトソースにも対応可能な中長期的なパートナーとして、各種サービスを提供しています。


■コーポレートIT見直し~DX推進へのステップ

ITコンサルティングサービス

ITコンサルティングサービスでは、IT戦略の立案を中心に支援します。顧客のITの現状を可視化・評価するアセスメントを行い、あるべき姿とそこに到達するための道筋を定めます。企業によって置かれている状況は様々ですので戦略の打ち手も異なりますが、「既存ITの維持・管理の負担が大きい」、「自社IT人材のスキルもリソースも限られている」という問題は多くの企業に共通しています。


こうした問題を解決するために重要になるのが自社の注力領域を明確にすることです。業務・システム・人材(役割、スキル、リソース)を棚卸し、どの領域に注力してどの領域を外部に任せるのかを明らかにします。デジタルシフトが急速に進み、ITの重要性も活用範囲も拡大する中で、その全てを自社だけで推進するのは現実的ではありません。


システム構築や運用を外部委託することは、これまでにも当たり前のように行われてきましたが、今求められているのは情シス部門が従来担っていた領域をスリム化し、DX等の新たな領域にシフトすることです。三井情報ではこれら取り組みを顧客と一体となって推進するために、戦略を立案するコンサルティングサービスに留まらず、その実行を支援するITマネジメントサービスも提供しています。

■ITコンサルティングサービス

ITマネジメントサービス

前述のコンサルティングにおいて企画した内容は、継続実行されてこそ意味があります。「ITマネジメントサービス(以下 ITMS)」とは、ITに関する専門的知見をベースに、顧客情報システム部門の立場でITライフサイクル全般のマネジメント業務の改善・高度化支援を継続的に行うサービスです。


情報システム部門は、現在のプロジェクト運営、技術課題、運用課題への対応といった従来のIT管理業務に加え、事業部門でのデータやデジタル技術活用といったDX促進に向けた取組みの推進サポートを求められています。


三井情報のITMSは、前述ITコンサルティングサービスで描いた方針やロードマップをベースに、情報システム部門との中長期的パートナーシップを確立した上で、情報システム部門がより自社戦略に貢献する領域にシフトしていくことを継続的にサポートします。

ITMSの特徴として下記が挙げられます。


①IT管理業務のガバナンス、標準化
IT管理業務の中心である「プロジェクト運営」、「保守運用」の業務プロセスを標準化し、中長期的に支援することで、属人化およびブラックボックス化を防ぎ、可視化された業務運営を実現します。

②システムライフサイクルに対する継続的改善
事業戦略およびIT投資予算に基づいた「IT全体方針・計画」を策定した上で、上記①で定めたIT管理業務を実際に回し、その成果を評価します。その上でさらなる見直し、再実行を継続的に実施していくことで、IT管理業務の長期的な改善を支援します。

③変化と成長を共にする組織運営
支援を通じて変化を促進し、情報システム部門がより事業へ貢献出来る組織となるよう、継続的に組織運営を支えます。

■ITマネジメントサービスの特徴

長い旅路を通して寄り添い支えるパートナーとして

DXの取り組みは「デジタルジャーニー」と表現されることがあります。つまり、「長い旅路」と捉えるべき取り組みであり、三井情報は貴社ITの中長期的な目標を共有しながら、ITライフサイクル全般のマネジメント業務を継続的に支援し、貴社ITの成長を支えてまいります。

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