あけましておめでとうございます。皆様方には平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年1年間を振り返ってみますと、アベノミクスと呼ばれる大胆な金融緩和政策の効果により長らく低迷していた日本経済にも明るさが見え始め、ここ何年か停滞していた様々な投資が回復基調にあります。また2020年の東京オリンピック、パラリンピックの開催が決まったことにより、東京を中心とした都市機能の再整備が今後期待されるようになったことも心理的にプラス材料と言えます。
ただ、我々が身を置くICT業界はそれこそ斑模様で、業態や得意分野によって各社の状況は千差万別です。一つ言えることは、クラウドが今や当たり前の物となりモバイルデバイスの活用がB2Bの世界でも急激に拡大する中、旧来型のシステム構築や運用、機器提供とは違い、トータルなソリューションをOne Stopで提供できていたり、旺盛なICT投資意欲を持つ強固な顧客基盤を持っていたり、半歩先を見据えた技術で特徴を出しているような企業は、やはり強いということです。お客様の側から見れば、このような視点からのICTパートナー選別は既に始まっており、こうした流れに付いていけないICT企業は今後益々居場所を失い衰退して行くことは火を見るより明らかです。
では翻ってMKIグループがどのような状況にあるのかというと、上述したような「強い」ICT企業とは言い難い状況です。強くなるために、昨年来推し進めている意識改革や風土改革もまだまだ道半ばです。 従来のように顧客要望に応えるだけの属人性の高いスクラッチ開発や保守・運用、これまでの型を踏襲したソリューション・機器販売の継続では、我々の事業は立ち行かなくなっています。この状況を打開するには「失敗を恐れずチャレンジする企業風土」を醸成し、時代の流れに対応した価値やサービスを創り出していく必要があると思っています。
そのためには、今まで信じてきた常識を疑い、仕事自体は過去の延長線上のものであっても決して過去の延長で取り組まない。世の中の変化のスピードが加速している現在だからこそ、そういう意識で自らの仕事の質を上げ、結果にこだわる…そういう価値観で仕事に取組む1年にしたいと思います。
今年が真に再生の年となるよう、MKIグループ一丸となって挑戦してまいりますので、本年も倍旧のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様方の益々のご発展とご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。
代表取締役社長 社長執行役員
齋藤 正記
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