明けましておめでとうございます。
皆様方には平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
今年は平成が終わり新元号による新たな時代が始まろうとしていますが、ICTの世界でも技術・利活用方法が変わり、企業経営はICT抜きでは成り立たない程重要性が高まりつつあり、企業価値が大きく左右される本格的なデジタル革命が始まろうとしているように思います。
基幹システムを代表する従来のIT基盤と情報システムである「守りのIT」のSoR(Systems of Record)と、既存事業の付加価値を増大したり新しく価値を創造していく「攻めのIT」となるSoE(Systems of Engagement)の両方の領域でICT技術と利用方法の変革が急速に進んでいます。ICT技術に目を向けると、政府は昨年クラウド・バイ・デフォルト原則を打ち出すなど、システムはオンプレミスからクラウド環境への移行が加速し、すべてのモノが基盤に繋がるIoT技術の普及とSDx化による基盤の仮想化が進み、通信では5G無線技術による広帯域高速通信が目前に迫っています。こうしたICT技術の変化により、IT基盤と情報システムを所有して占有利用する形態からSaaS(Software as a Service)やIaaS(Infrastructure as a Service)等のサービスとして利用する形態へとICTの利用方法が大きく変化しています。また、IoTによって様々なモノから集まってくる巨大なデータを飛躍的に向上した計算能力とAIによって分析することで、ICT技術はデータから新たな価値を創造し始めています。
企業はSoEのみならずSoR領域でも、ICTの再定義と積極的な利活用による働き方改革に呼応した業務の効率化、既存事業への付加価値向上、そしてICTを武器とした新たなビジネスモデル創出など、まさにデジタル変革が求められています。こうした時代背景の中、MKIグループはお客様皆様と半世紀にわたり一緒に積み重ねてきたKNOWLEDGEと最先端ICT技術を融合させた「ICT総合技術力」を以て複雑化するIT基盤と情報システムを確りとお守りしつつ、既存の枠組みを超えた発想によるICTの利活用により皆様と一緒に新たな価値を創造していくことで、デジタル革命に挑戦して参ります。
本年も皆様方の相変わらぬご愛顧とご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様方の益々のご発展とご健勝を祈念いたしまして新年のご挨拶とさせて頂きます。
2019年1月4日
三井情報株式会社
代表取締役社長
小日山 功