明けましておめでとうございます。
皆様方には平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年は数世紀に一度の人類を脅かす感染症のパンデミックとの戦いの1年となりました。新型コロナウイルス感染拡大により日本でも緊急事態宣言が発出されたことを契機に、今まで常識とされてきた生活の概念が大きく変化しています。高速通信とコミュニケーションツールによるリモート業務、在宅勤務、地方暮らし、時間と場所を有効に活用した新しい生き方の普及を支援し、後押ししていくのはデジタル技術(IT、エレクトロニクス、通信)であることを改めて意識した1年でした。また、ここ数年デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が流行となり企業もデジタル技術を使った業務改革と新たな価値創造の活動を開始していましたが、昨年の感染症拡大はその活動を加速させ、特に新しい働き方に即した業務改革は飛躍的に進み、本格的なデジタルトランスフォーメーションの時代を実感する年にもなりました。
新型コロナウイルスの収束を願っていますが、人々の新しい生き方、そして企業のデジタルトランスフォーメーションは逆戻りや止まることはなく、益々加速していくことが予想されます。特に日本企業は失われた20年、いや30年を取り戻し、世界市場での競争力を復活させていくには、「業務効率化」と「コスト削減」の手段と考えられてきたデジタル技術を「ビジネスモデル改革」や「データ経営」を実現する手段と捉え、人々の新しい生き方を受け入れつつデジタルトランスフォーメーションに挑み続ける必要があります。ビジネス現場をデジタル武装し、新しいビジネスモデルを創出し最終顧客に新しい価値を提供していくデジタル技術変革を「攻め」のDX、そして企業のリソースである人・物・金に関して散在している情報を統合し経営に利活用する基盤を整備・構築していくデジタル技術変革を「守り」のDXとすれば、企業のデジタルトランスフォーメーションとは「攻め」と「守り」のDXをバランスよく進めることが肝要となります。
三井情報グループは「市場や顧客のニーズを捉え、技術力を駆使することで新たなビジネスを創出し、お客様企業への価値提供に絶え間なく挑戦し続ける」価値創造企業として、ポストコロナの時代に日本企業のデジタルトランスフォーメーションという社会的課題に「デジタル技術」と「知」を以て挑み、日本企業の世界的な競争力再生・創出に尽力して参る所存です。本年も皆様方の相変わらぬご愛顧とご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様方の益々のご発展とご健勝を祈念いたしまして新年のご挨拶とさせて頂きます。
2021年1月4日
三井情報株式会社
代表取締役社長
小日山 功