三井情報株式会社(本社:東京都港区、社長:齋藤 正記、以下 MKI)は、教育現場でのICT導入に力を入れている上尾市教育委員会の方針に基づき、上尾市立中央小学校に「MKIマネージドWi-Fi」の実証実験として無線LAN環境を導入したことを発表します。
上尾市教育委員会では、これまでも教職員1人1台のノートPC配布や各教室への大型モニタ導入等、段階的に小中学校のICT環境を整備してきました。2013年度は、全小学校においてコンピュータ教室の端末をノートPCからWindowsタブレットへ移行しました。次なる段階として、タブレット端末の機動性を活かすネットワーク環境が求められましたが、それまでの有線でのネットワーク環境ではコンピュータ教室以外の場所では校内ネットワークへ接続ができない状況でした。
そこでMKIは1年間の無線LAN実証実験を提案し、学校内にアクセスポイントを設置の上、「MKIマネージドWi-Fi」で24時間365日の監視・運用を実現しました。上尾市教育委員会及び上尾市立中央小学校には月次レポートを提供し、日毎の無線LAN使用状況を見える化し、学年別の無線LAN利用率等を把握することで、タブレット活用の課題を議論するためのデータとして利用しています。
無線LAN環境整備によって校舎内のどこからでも校内ネットワークへの接続が可能となり、タブレットをコンピュータ教室から持ち出して普通教室でも利用できることで、授業の幅は大きく広がりました。普通教室では、教職員と各学年の児童が教育ソフトとタブレットを組み合わせて無線LANを活用しています。タブレットを教室外に持ち出して情報を集め、後にそのデータを授業に使用したり、児童のタブレットに教職員があらかじめ資料を配信したりすることで授業の準備や運営を効率化することが可能となりました。
上尾市教育委員会はMKIとの本実証実験で培ったノウハウを活かし、さらに、これからの技術革新も踏まえながら、今後の市内小中学校全体への展開を目指しています。上尾市立中央小学校での様々な教科や学習形態で無線LANを活用した検証を行うことにより、有効な使い方や課題を把握し、教職員の指導力向上並びに児童の学力向上を目指し、教育現場での更なるICT活用を促進する予定です。
<無線LANを活用したタブレットでの授業の様子>