ニュースリリース
2019/06/03
三井情報株式会社
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三井情報株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:小日山 功、以下 MKI)が開発に参画した、がん変異抽出アルゴリズム※1「cisCall(シスコール)」を実装した、「遺伝子変異解析セット(がんゲノムプロファイリング検査用)OncoGuideTM NCCオンコパネル システム」(以下、本システム)が、2019年6月1日付でがんゲノムプロファイリング検査※2用システムとして国内で初めて保険適用を認められました。
シスメックス株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役会長兼社長 CEO:家次 恒、以下 シスメックス)が提供する本システムは、日本人のがんで多く変異が見られる114個の遺伝子について検査可能な、国産のがんゲノムプロファイリング検査用システムです。本システムは「OncoGuideTM NCCオンコパネル キット」と、「OncoGuideTM NCCオンコパネル 解析プログラム」で構成されるコンビネーション医療機器※3で、2018年12月にシスメックスが製造販売承認を取得しています。がんゲノムプロファイリング検査用システムが保険適用を認められたのは本システムが国内初であり、患者さんの受診機会の拡大に繋がることが期待されます。
本システムを含むがんゲノムプロファイリング検査では、次世代シーケンサー※4で読み取った膨大な遺伝子情報データを解析し、遺伝子変異を検出します。「cisCall」は「OncoGuideTM NCCオンコパネル 解析プログラム」における解析部分を担うソフトウェアで、MKIは従前より蓄えたバイオインフォマティクス分野の知見を活かし、国立研究開発法人国立がん研究センター(所在地:東京都中央区、理事長:中釜 斉)と共同で開発に取り組みました。
MKIは前身の三井情報開発株式会社の時代から40余年にわたりバイオインフォマティクス分野に取り組み、ヘルスケア分野におけるIT技術の活用に力を入れてきました。今後も「OncoGuideTM NCCオンコパネル システム」を精度の高い検査とするため「cisCall」の改良を進め、日本におけるがんゲノム医療の進展に貢献していくことを目指します。
※1 がん変異抽出アルゴリズムとは、正常組織および腫瘍組織から取得したシーケンスデータを比較し、体細胞特異的な変異を検出するためのアルゴリズムのこと。
※2 腫瘍中の複数の遺伝子の変異、増幅や融合を同時に解析し、がんの診療上重要な情報を得るための検査。
※3 コンビネーション医療機器とは、医薬品、医療機器、又は再生医療等製品のうち、二つ以上の異なる種類のものを組み合わせて一つの製品として製造販売する医療機器のこと。
※4 次世代シーケンサーとは、遺伝子の塩基配列を同時に高速に読み出せる解析装置のこと。
以上
【三井情報株式会社について】
三井情報株式会社(MKI)は、ミッションクリティカルな基幹システムを中心としたSoR(=Systems of Record)とお客様の事業部門と最終消費者との関係強化やビジネスプロセスの革新を実現するSoE(=Systems of Engagement)の両面からお客様の課題解決や事業創造を支援しています。半世紀に渡り培った技術や知見の結実である「KNOWLEDGE」を活かし、お客様と共に価値を創造する「価値創造企業」としてMKIは絶え間ない挑戦を続けていきます。
ホームページ: https://www.mki.co.jp/
※三井情報、MKI及びロゴは三井情報株式会社の商標または登録商標です。
※本リリースに記載されているその他の社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
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バイオサイエンス部 ヘルスケア事業室
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