「止められない」24時間の生産ラインを守る!   AI×専門家の振動分析で予兆検知を実現

 ―従来の定期点検では見えなかった故障の予兆を、AssetWatch導入で可視化―

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住友電気工業グループの焼結部品メーカーとして、自動車のエンジンやトランスミッション向けの高強度・高精度部品を製造する住友電工焼結合金株式会社様。同社は数百トンにも及ぶ大型油圧プレス機を多数保有し、24時間体制で生産ラインを稼働させています。

しかし、油圧ポンプやモーターの突発故障による生産停止は深刻な経営課題でした。
従来はセンサーを設置してもデータ分析が十分にできず、予知に繋げられないことが多く、定期点検でも「今、異常がない」ことしか確認できない状況が続いていました。

2026年5月、同社はIoTセンサーとAI、そして振動分析の専門家(CME)による伴走型支援を特長とするAssetWatchを導入。回転機器の常時監視体制を構築しました。

課題:突発故障を予知できず、「壊れてから直す」保全が常態化

住友電工焼結合金株式会社様は、数百トンにも及ぶ大型の油圧粉末成形プレスを多数所有し、24時間体制で稼働させています。主要な故障は油圧ポンプやそれを駆動するモーターに集中しており、大型設備ゆえに交換作業には約2日を要することもありました。止めることのできない24時間稼働のラインにおいて突発停止が発生すれば、保全工数の増加や損失拡大につながります。

💬 お客様の声
「当社では油圧粉末成形プレスを多く所有していますが、大きな故障の一つが油圧ポンプあるいは、それを駆動するためのモーターの故障です。大型設備のため、交換作業も2日ほどかかり、突発故障は生産に大きく影響します。また、過去の故障を振り返ると、ほとんど予兆も感じられないまま停止していました。

加えて、点検時に取得する単発の数値データでは設備劣化の進行を示すトレンドが把握できず、設備状態の把握が困難という課題も抱えており、「壊れてから直す」保全が常態化していました。

💬 お客様の声
「ポンプ・モーターの故障は、従来の定期点検では予知することができず、長時間停止・補修費の増大につながっていました。また、定期点検の数値を見ても、故障予知につながるようなトレンドは見られず、『今異常がない』ことしかわかりませんでした。」

ソリューション:なぜAssetWatchを選んだのか?

①振動データへの挑戦と得た経験
突発故障の予兆を捉えるべく、同社がまず可能性を見出したのが「振動データ」でした。振動データを用いれば、従来の方法よりも早く予兆検知ができるのではないかと考えたのです。

💬 お客様の声
故障時には大きな音が発生する一方で、事前の異常検知ができていませんでした。振動センサーを活用すれば予兆を捉えられるのではないかと考え、適したものを探していました。

しかし、実際に振動センサーを導入してみたものの、現実は容易ではありませんでした。取得したデータを読み解き、予兆へと結びつけるための分析スキル・ノウハウが社内に不足していたのです。センサーという「目」は手に入れたものの、そこから得られる膨大なデータを意味のある情報へと変換できず、予兆検知には至らないという壁に直面しました。

💬 お客様の声
「過去、センサーを付けた設備はありましたが、その結果を分析するスキルが不足しており、結局予知できなかったという経験もありました。」

 

②「常時監視 + データ分析 + 保全アドバイス」の一体提供という解決策
こうした試行錯誤の末に、同社がたどり着いたのが三井情報が提供する回転機器予兆検知・診断ソリューション AssetWatch でした。AssetWatchは、3軸加速度センサーによるFFT解析とAIの機械学習を組み合わせて設備ごとのリスクを3段階で可視化。加えて、振動分析の専門家(CME:Condition Monitoring Engineer)がデータを常時監視し、原因分析から具体的な保全アドバイスまでを一貫して提供する「伴走型」のソリューションです。他社製品はセンサーのみ、あるいは解析ソフトが別途オプションとなるケースが多い中、AssetWatchはセンサー・クラウドダッシュボード・振動分析の専門家(CME)による診断支援がすべてサブスクリプションに含まれている点が特徴です。「センサーはあるが解析できない」という課題を持つ同社にとってデータを読み解く「分析のプロ」が標準で伴走するこの体制は、何よりの決め手となりました。

💬 お客様の声
「センサー類を提供している企業は他にもありますが、常時監視+データ分析+保全アドバイスがセットになっているものは稀有だと思います。」

 

トライアルを経ての期待: 迅速かつ的確な保全判断に向けて

導入に向けたトライアルでは、クラウド上のダッシュボードで各設備の振動データをリアルタイムに確認できることができるようになったほか、これまで「近づかなければわからなかった」地下設備の状態が遠隔から把握可能になり、保全判断の精度向上と迅速化に対して、大きな期待を寄せられています。また、今まで確認できていない設備の変化をAsseWatchでデータとして可視化できたので、設備状態がより鮮明になりました。

💬 お客様の声
「プレスの地下ピットからの異音が大きくなった際、モーター・ポンプの交換を考えましたが、どちらも交換するのか、どちらかだけで良いかを迷いました。しかし、AssetWatchの振動トレンドを見ると、どちらも振動が大きくなってきていたため、双方交換する判断が速やかにできました。」

そして導入へ社内の反応は?

上記のトライアルを経て、同社は2026年5月、同社はIoTセンサーを油圧式プレスのモーター・ポンプに設置し、AssetWatchの運用を開始しました。2026年5月に開始したばかりですが、導入にあたり現場の声を聞いたところ、以下のようなコメントがありました。

💬 お客様の声
「導入にあたっては、『突発故障は困っている。予兆が見られるのであれば大変助かる』と、社内から前向きな意見が出ています。」

今後、AssetWatchの運用を通じてデータが蓄積されることで、AIの分析精度がさらに向上し、より早期かつ的確な予兆検知が実現されることが期待されます。

住友電工焼結合金株式会社

所在地   岡山県高梁市成羽町成羽2901番地   従業員数  1,037名(2025年3月末時点)

設立    1972年11月             URL    https://www.sei-oss.co.jp/

住友電気工業グループの焼結部品メーカー。独自の粉末冶金技術をコアに、自動車のエンジンやトランスミッション、駆動系など、高強度・高精度が要求される重要保安部品の開発・製造・販売を手掛ける。長年培った材料・加工技術を強みに、国内外のグローバル体制で幅広いモノづくりを支えている。

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