誕生、若虎会!

「若者よ虎となれ!」というコンセプトのもと、ある日三井情報でServiceNowを担当する若手社員が招集された。
ServiceNowの製品知識やインプリメンテーション知識をガンガン習得して個人だけではなく組織として成長していこうぜという熱い思いで目が燃えていた!
こんにちは
私はServiceNow(※)の導入・開発チームに所属し、ServiceNowを基盤とした開発案件に参画しています。そしてServiceNowチームの若手メンバーで構成された「若虎会」の会員でもあります。
本記事では「若虎会」の活動やメンバーの声をご紹介していきたいと思います。
※ServiceNow:業務の標準化・自動化をコンセプトに、ヒト、モノ、カネの情報を単一のデータベース上に統合管理するように設計されたITサービスマネジメント クラウドサービス(/lp/servicenow/index.html#about)
若虎会のミッションを紹介!
ミッション1:QAポータル、ナレッジサイト運営!
QAポータルと称した社内向けのServiceNowに関する質問受付窓口と、質疑応答の結果や技術検証結果などを蓄積したナレッジサイトを運営しています。QAポータルは当社社員であれば誰でも使用可能で、若虎会ではQAの対応を行ったり、利用状況をウォッチし、より使いやすくまた活発に利用してもらえるよう日々管理しています。

ミッション2:技術調査!
ServiceNowチームや社内ユーザから寄せられた問い合わせをもとに技術調査を行っています。
※三井情報はServiceNowの開発者であると同時に、ServiceNowを一般業務で活用する利用者でもあります。そのため社内ユーザから受けた要望も若虎会の調査対象となっています。
ServiceNow の公式ドキュメント(※)を掘り起こしたり、デモインスタンスで動作確認をしたり、方法は様々ですが問い合わせ元の疑問解消に努めています。また調査結果は問い合わせとして返答するだけではなく、QAポータルのナレッジとして蓄積することで当社の技術力向上に一役買ています。
※公式ドキュメント:ServiceNow社が公開している文書サイトのことで、ServiceNowの最新情報が掲載されています。
ミッション3:バージョンアップ検証!
ServiceNowは半年に1回プロダクトのバージョンアップが行われ、新規機能の追加や既存機能の変更削除など多岐に渡った更新が行われます。ServiceNowを扱う技術者として変更点を理解し、ユーザ(社内外問わず)への影響度を事前に把握しておく必要があります。
若虎会ではServiceNow社が事前に公開するリリースノートをもとに、デモインスタンスで動作確認を行っています。
2023年2月現在、4月に実施されるバージョンアップに向けた情報が続々と公開されてきているので検証準備を進めています。
ミッション4:社内勉強会!
当社はパートナー 認定資格保有数が150以上と多くのServiceNow知見者がおります。メンバーはServiceNowチームに留まらないため、最新情報の共有は欠かせません。定期的に社内勉強会を実施することで情報共有を行っています。
また社内からの要望をもとに初心者向け勉強会も開催しました。社内勉強会最多の100名以上の参加者が集まり大盛況でした。
社内でのServiceNowへの関心度が窺える機会でもありました。
ミッション5:外部向け記事の作成!
現在若虎会のメンバー持ち回りでQiita(※)の三井情報アカウント
「三井情報株式会社 クラウドソリューション」(https://qiita.com/organizations/mki_cloudsolution)にて記事を投稿しています。
若虎会の活動を通じて知った便利な機能や実装方法を主に取り扱っています。
※Qiita:エンジニア向けのナレッジ投稿・共有サイト。(https://qiita.com/)

三井情報のQiitaアカウント
ミッション6:若虎勉強会!
若虎会メンバーでの勉強会も実施しています。
今年度から開始した取り組みで、初回テーマは「外部システムへの連携方法」として全15回の企画です。メンバーそれぞれが参画する案件での事例をもとに実装方法や機能概要を共有しています。実装経験のない新人メンバーもさまざまタイプの外部システムへの連携設定ができるようになることが目標です。
困りごと。。。
日々精力的に活動している若虎会ですが、様々な困難に直面しています。
困りごとその1:検証のやり方がわからない。。。
若手で構成されているチームゆえの悩みです。
一口に検証のやり方と言っても内容は様々です。検証の経験が無いため何から取り掛かれば良いのかわからなかったり、ServiceNowの知識が少ないため検証対象がわからなかったりして出だしで躓くことが多くありました。そのため結果のアウトプットを出すのに想定以上の時間がかかってしまうことも。
困りごとその2:タイムマネジメントが難しい。。。
メンバー全員が何らかの開発案件と並行してこの活動に参加しています。
問い合わせが多く来ている時期と案件の繁忙期が重なることも珍しくなく、また不慣れな技術検証に想像以上の時間を費やしてしまうなど、どのメンバーも業務調整には苦しみました。
困りごとその3:資料・記事作成が難しい。。。
検証結果を誰にでもわかりやすくまとめるという作業に慣れていませんでした。ServiceNowの知識に明るい人であれば理解できるものの、そうでない人は理解できるのか?といった観点でよく悩みました。
また社外に向けた記事を書く場合は特に緊張するという声もありました。社名を背負って記事を書くことになるのでいつもより肩肘張って準備をしています。
困りごと対策
上記困りごとが重なりタスクの進みも思わしくない時期が続きました。
メンバーで対策を検討していく中で若虎会のメンバー構成の特徴「全員が異なる案件に参画していること」を活かした対策案が上がりました。
時期によっては数人が同じ案件に参画することもありますが、基本的にはバラバラです。つまり繁忙期が重ならないだけではなく、取り扱った事例が人数分あるというメリットがあります。若手ひとりでは大した技術力も情報量もありませんが、三人寄れば文殊の知恵です。
これまで若虎会のタスクは各自の業務状況を見てできる人が着手する段取りになっていましたが、チーム制に切り替えました。
チームでコミュニケーションを密に取りながらタスクに取り掛かることで知識不足や経験不足をある程度補えるようになりました。
また、それぞれ得意不得意もあります。技術調査は得意だけどドキュメント作成が苦手なタイプもいれば当然その逆のタイプも。
相互に意見を出しながら作業を進めることで、苦手分野の補填と成長を感じることができました。
そしてどうしても忙しいときにもこのチーム制が活きてきます。
助け合いの精神で、業務多忙なメンバーのサポートに入り若虎会全体の活動がストップしないよう連携プレーを駆使しています。
よかったこと・成長したこと
最後にメンバーに聞いたこの活動をとおしてよかったと感じることや成長したことをご紹介します。
- 教わる立場から教える立場に
今までは教えてもらう立場にいましたが、勉強会などをとおして教える立場になることが増えました。
不慣れなことやもともと苦手意識がある立場に最初は戸惑いましたが、メンバーと協力して準備を進めることで徐々に不安が解消されてきました。 - 若手メンバーとの関わりができた
普段は異なる案件に参画していたり、メンバーのほとんどがテレワークをしたりしているためなかなか関わりがありませんでした。
若虎会が発足したことでメンバーとの関わりができて、業務で困ったときに気軽に相談できる相手がいることに安心感があります。 - 若虎会が息抜きに!
案件以外のメンバー、年齢の近いメンバーとコミュニケーションを取れていることが、少し息抜きになっているので、案件を縫っての忙しい活動ではありますが続けたいと思っています。 - 技術力が向上する機会が増えた
今までは開発案件をとおして新たな技術を身に着けていましたが、若虎会の場でも技術・知識をつけことができる点です。
資産管理や機械翻訳など普段業務で携わらない領域についても、検証を通じて基礎知識や実際の操作方法を把握できました。 - 若虎活動が開発案件に即活きた
バージョンアップの検証を行っていたことで、案件で進めていた開発方針に不備があったことが発覚し、開発に入ってから発覚するという最悪な事態を免れました。 - 調査の仕方を学んだ
検証などでは調査することも多く、調査が早い人はどんなやり方をしているのかを垣間見えるようになり自身の作業方法を見直す機会になりました。 - 新機能に早く触れられる
今までは顧客からの要望があるまで新機能に触れる機会がありませんでしたが、若虎会のバージョンアップ検証を通していち早く新機能に触れることに面白さを感じています。 - 公式ドキュメントの使い方のコツをつかんだ
公式ドキュメントを使った効率的な調査方法が身につきました。 - 最新技術を収集できる
今まではネットに掲載されている情報を参考にしていましたが、SaaS製品はバージョンアップが繰り返し行われることから新しい情報を簡単に入手しづらい傾向にあります。
メンバー間での情報共有、実機での検証を通してネットからは得られない新たな情報が日々蓄積されることに助けられています。
終わりに
まだまだ発展途上の若虎会ですが少しずつ軌道に乗り、各自の技術力の向上や達成感を得る機会が増えてきました。
若虎会の当初の目標にもあるとおり個人ではなく組織としての技術力向上を目指して、今後も情報発信を積極的に行っていきたいと思います。
また随時メンバー募集もしているので、ServiceNow若手メンバーに留まらない活動にしていきたいです。
※Qiitaに随時記事を投稿しておりますのでご興味のあるかたは是非覗いてみてください!!
三井情報株式会社 クラウドソリューション(https://qiita.com/organizations/mki_cloudsolution)
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佐久間
ITマネジメント技術部 第一技術室
ServiceNowの検証・構築・導入支援に従事
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