フェデレーション型TRE「Lifebit」


フェデレーション型TREで実現する、グローバル時代のセキュアなバイオデータ活用
近年、ゲノムや電子カルテ、ライフログといった多様なバイオデータが急速に蓄積され、医療・ライフサイエンス研究の新たな可能性を拓いています。しかしその一方で、「膨大だが標準化されていないデータの分析が困難」「個人情報保護の観点からデータの移動ができない」「研究基盤の構築・運用が個別最適化されていて非効率」など、多くの研究者や組織が壁に直面しています。
そこで注目されているのが、「フェデレーション型TRE(Trusted Research Environment)」です。
フェデレーション型TRE(Trusted Research Environment)とは
フェデレーション型TREで実現する、グローバル時代のセキュアなバイオデータ活用
「フェデレーション型TRE(Trusted Research Environment)」とは、 データそのものを外に持ち出さずに、必要な解析だけを安全に外部から行える“セキュアな遠隔分析環境”です。
従来、共同研究を行うにはデータの複製や移送が必要で、倫理・法律・セキュリティの面で大きなハードルがありました。 フェデレーション型TREでは、データは施設内に残したまま、外部研究者がその場にアクセスせずとも解析結果を得ることができるため、組織の壁を越えた柔軟な研究連携が可能になります。
なぜ今、研究者に“フェデレーション型TRE”が必要なのか?
- 膨大なゲノム/臨床/ライフログデータを保有していても、標準化されておらず分析が困難
- 国内外の研究機関と共同解析をしたくても、データの移動や開示がネックに
- 各研究で個別構築しているが、維持運用やセキュリティ面で限界を感じている
こうした課題を抱える研究者にとって、フェデレーション型TREは、倫理的・技術的・実務的な制約を乗り越える新しい研究基盤となります。
三井情報(MKI)は、英国Lifebit社と提携し、グローバルに実証されたフェデレーション型TRE(Trusted Research Environment)プラットフォームを日本国内で提供しています。本サービスは、個人データを移動させることなく、組織の壁を越えた共同研究や臨床データ解析を可能にする次世代インフラです。 ゲノムをはじめとしたオミックスデータ、EHR(電子健康記録)、画像など、多様で膨大な医療・バイオデータのセキュアかつ柔軟な利活用を支援します。

「Lifebit」とは
英国Lifebit社が開発・提供するフェデレーション型TREは、データを移動させることなく、組織を越えて解析を可能にする安全な研究環境です。既に欧州を中心に5大陸で実績を持ち、2億7,000万件を超える患者データにアクセス可能なプラットフォームとして、グローバルな研究連携を支えています。
三井情報は、この世界標準のフェデレーション型TREを日本国内で初めて本格導入し、バイオバンク、製薬企業、大学病院など、多様なステークホルダーが安全にデータを共有・活用できる次世代インフラを提供します。
MKIの役割は、Lifebit社の技術と、日本国内の制度・研究現場への理解を融合し、国内の医療・ライフサイエンス領域におけるデータ利活用を加速することです。