サービス事例
計算科学を専門としない研究者や初心者の方から、大規模かつ高度な解析をされたい方もトータルにサポートします。
- タンパク質と化合物の結合過程をシミュレーション
- ドッキングポーズの安定性を評価
- 結合に重要なアミノ酸や部分構造の推定
- レプリカ交換法によるタンパク質構造変化の解析
- MM-GBSA法によるタンパク質と化合物の結合自由エネルギー解析
- 酵素やチャネルタンパク質の構造変化をシミュレーション
- 最安定構造や遷移状態を推定
- AIの学習データ生成にも利用
- タンパク質間のドッキングとMDによる相互作用解析
- MSM法によるタンパク質ー化合物の結合・解離速度定数の計算
事例1. タンパク質間相互作用解析(国内医科大学)
お客様の課題:タンパク質Aとタンパク質Bの相互作用を解析したい
生物学的実験よりタンパク質A-B間の相互作用が示唆されており、具体的な相互作用残基をシミュレーションから推定してほしい。推定された候補残基については、変異導入実験を通じて実際の相互作用の有無を検証する予定
ヒアリング、調査・検討
【ヒアリング項目】
- 対象タンパク質の種類、利用可能な結晶構造の有無について
- 相互作用の有無の判定条件、相互作用残基のリストアップ方法について
【調査・検討】
- 対象タンパク質はどのような構造か?
- 対象タンパク質の特徴は?(例: 膜タンパク質、水溶性タンパク質など)
- 関連タンパク質について他に分かっていることは無いか?
- 本調査に最適なシミュレーション手法は?
ご提案内容と実施作業
【提案】
- ドッキングソフトウェアを用いたタンパク質複合体モデル構造の作成
- MDシミュレーションを実施し、水素結合を安定して形成するタンパク質A-B間残基をリストアップ
【実施作業】
- 複合体モデル構造の作成:Webサーバーを用いてタンパク質Aとタンパク質Bの複合体モデル構造を複数作成
- 合体モデル構造の選抜:類似タンパク質の複合体構造に関する文献等を参考に、作成した複合体モデル構造を選抜
- MDシミュレーション:選抜した複合体モデル構造を用いてMDシミュレーション系の初期構造を作成し、MDシミュレーションを実行
- 解析:MDシミュレーション中のタンパク質A-B間の残基間水素結合の有無を解析し、相互作用に寄与する残基を推定
成果物
MDシミュレーション中におけるタンパク質A-B間の水素結合の形成頻度、該当残基および原子間距離等に関する結果を整理し、作業・解析報告書の作成提出と報告会の実施
お見積額
約130万円
事例2.タンパク質構造・エネルギー解析(国内大手企業)
お客様の課題:MDシミュレーションにより、タンパク質の自由エネルギー変化、リガンドとの結合自由エネルギー変化を求めたい。更に解析計算を行うための計算環境を構築してほしい
生物学的実験よりタンパク質A, Bの触媒としての反応機構の違いが確認されており、その詳細な反応機構をシミュレーションにより明らかにしたい。またタンパク質にアミノ酸変異を導入した際の自由エネルギー変化や、リガンドとの結合自由エネルギー変化を計算したい。さらにタンパク質解析に関わる機械学習環境を構築してほしい。
ヒアリング、調査・検討
【ヒアリング項目】
- 対象タンパク質の種類、利用可能な結晶構造の有無、対象リガンドの種類について
- MDシミュレーション結果の解析手法、解析時の注目残基・箇所について
- セットアップ対象のソフトウェア・ツールについて
【調査・検討】
- 対象の触媒反応はどのようなものか?
- 対象タンパク質の構造・特徴は?(例: 膜タンパク質、水溶性タンパク質など)
- 関連タンパク質について他に分かっていることは無いか?
ご提案内容と実施作業
【提案】
- 自由エネルギー変化解析
- MDシミュレーションの実施とタンパク質のモーション解析
- 解析環境の構築
【実施作業】
- 自由エネルギー変化解析:専用ソフトウェアを使用してタンパク質のアミノ酸変異に対する自由エネルギー変化、リガンドとの結合自由エネルギー変化をシミュレーション
- MDシミュレーション:タンパク質A, Bとリガンドとの複合体のモデル構造を作成し、MDシミュレーションを実施
- 解析:MDシミュレーションデータを用い、RMSD, RMSF, PCA, tICA等の基本的な構造解析、およびタンパク質のドメインレベルのモーション解析等を実施
- 解析環境の構築:ソフトウェアのセットアップ、利用方法の調査等を実施
成果物
タンパク質のアミノ酸変異・リガンド結合に対するエネルギー解析結果、および各種構造解析結果を整理し、併せて計算環境の構築手順をまとめ、作業・解析報告書の作成提出と報告会の実施
お見積額
約820万円
事例3.タンパク質ドッキングシミュレーション(国外公立大学)
お客様の課題:タンパク質Aと複合体を形成する可能性のあるタンパク質群に対してドッキングシミュレーションを実施し、相互作用残基をリストアップしたい。
タンパク質Aとの相互作用が示唆されるタンパク質群があり、これら候補タンパク質との相互作用残基をシミュレーションから推定してほしい。推定された候補残基は、変異導入実験を通じて実際の相互作用の有無を検証する予定。
ヒアリング、調査・検討
【ヒアリング項目】
- 対象タンパク質の種類、利用可能な結晶構造の有無について
- 相互作用の有無の判定条件、相互作用残基のリストアップ方法について
【調査・検討】
- 対象タンパク質はどのような構造か?
- 対象タンパク質の特徴は?(例: 膜タンパク質、水溶性タンパク質など)
- 関連タンパク質について他に分かっていることは無いか?
- 本調査に最適なシミュレーション手法は?
ご提案内容と実施作業
【提案】
- ドッキングシミュレーションによるタンパク質Aと候補タンパク質の複合体モデル構造の作成
- 作成したタンパク質複合体モデル構造に対する相互作用残基解析
【実施作業】
- タンパク質複合体モデル構造の作成:専用ソフトウェアを用いて、タンパク質Aと候補タンパク質の複合体モデル構造を作成。また特定のドメイン領域を相互作用箇所として拘束したドッキングシミュレーションも実施
- 相互作用残基解析:構築した複合体モデル構造に対し、タンパク質間相互作用をなす残基をリストアップ
成果物
タンパク質A-候補タンパク質複合体のモデル構造作成手順、およびドッキングシミュレーション結果と相互作用残基の解析結果を整理し、作業・解析報告書の作成提出と報告会の実施
お見積額
約140万円
事例4.バーチャルスクリーニング(国外公立大学)
お客様の課題:標的タンパク質とリガンドの相互作用を調べたい。
研究対象の標的タンパク質が低分子創薬のターゲットとなりえるかどうかをシミュレーションから推定したい 。
ヒアリング、調査・検討
【ヒアリング項目】
- 対象タンパク質の種類、利用可能な結晶構造の有無、バーチャルスクリーニングの対象となる低分子化合物群について
- 低分子化合物のランク付け方法について
【調査・検討】
- 対象タンパク質はどのような構造か?
- 対象タンパク質の特徴は?(例: 膜タンパク質、水溶性タンパク質など)
- 関連タンパク質について他に分かっていることは無いか?
- 対象となる低分子化合群は?そのデータベースは?
- 本調査に最適なシミュレーション手法は?
ご提案内容と実施作業
【提案】
- 購入可能な低分子化合物群に対するバーチャルスクリーニングの実施
- バーチャルスクリーニングにより得られたドッキングスコアに基づく候補化合物のランク付け
【実施作業】
- 低分子化合物群の準備:低分子化合物の候補データベースより購入可能な化合物群を選抜
- ドッキングシミュレーション:標的タンパク質と選抜化合物群のドッキングシミュレーションを実施
- 解析:ドッキングスコアに基づき候補化合物をランク付けし、上位スコア化合物をリストアップ
成果物
低分子化合物群の準備手順、ドッキングシミュレーション結果を整理し、作業・解析報告書の作成提出と報告会の実施
お見積額
約140万円
事例5.タンパク質-リガンド間相互作用解析(国外公立大学)
タンパク質に結合する可能性のあるリガンドの逆バーチャルスクリーニングを行いたい。
シミュレーションにより、あるリガンドと相互作用する可能性があるタンパク質を探索したい。
ヒアリング、調査・検討
【ヒアリング項目】
- 候補タンパク質の種類、利用可能な結晶構造の有無について
- シミュレーションによる候補タンパク質の特定方法について
【調査・検討】
- 対象リガンド、候補タンパク質はどのような構造か?
- 候補タンパク質の特徴は?(例: 膜タンパク質、水溶性タンパク質など)
- 候補タンパク質について他に分かっていることは無いか?
- 本調査に最適なシミュレーション(逆バーチャルスクリーニング)手法は?
ご提案内容と実施作業
【提案】
- 対象リガンドに対する候補タンパク質群のドッキングシミュレーションの実施
- 高ドッキングスコアの候補タンパク質に対するMDシミュレーションの実施
- 対象リガンドに対する候補タンパク質の相互作用残基のリストアップ
【実施作業】
- 候補タンパク質群の調査:生物学的実験結果に基づき代謝経路を推定し、この代謝経路に関与するタンパク質を候補タンパク質としてリストアップ
- ドッキングシミュレーション:対象リガンドと標的タンパク質群とのドッキングシミュレーションを実施
- MDシミュレーション:高ドッキングスコアとなる対象リガンドー候補タンパク質複合体に対してMDシミュレーションを実施
- 解析:MDシミュレーション中の分子間水素結合を残基単位で解析し、分子間相互作用に寄与する残基を推定
成果物
候補タンパク質群の調査結果、ドッキングシミュレーションならびにMDシミュレーションとそれらデータに対する解析結果を整理し、作業・解析報告書の作成提出と報告会の実施
お見積額
約200万円