はじめに~製造業の今~
日本の製造業は現在、労働力不足や高齢化、設備の老朽化、グローバル競争の激化、コスト削減、品質確保といった多くの課題に直面しています。特に現場作業員や技術者の減少により、設備の維持管理を担う人手が不足し、老朽化した設備の故障や不具合が頻発しています。これにより予期しないダウンタイムが発生し、設備の入れ替えや新規導入に多大なコストがかかってしまう状況です。
予知保全の重要性
こうした背景から修繕負担の増加に伴い、従来の「事後保全」「予防保全(TBM)」から「予知保全(CBM)」への転換が求められています。予知保全の実現には、設備の状態をリアルタイムで監視し、異常の兆候を早期に検知することが不可欠です。これにより、計画的なメンテナンスや部品調達が可能となり、突発的な故障や生産停止を未然に防ぐことができます。今後は、AIやIoT技術を活用した予兆検知ソリューションの導入が、製造業の安定稼働と競争力強化の鍵となります。
☕ひと休みコラム☕「予防保全」と「予知保全」の違いとは?
予防保全と予知保全の違いは、点検を実施するタイミングです。予防保全は設備故障の有無に関係なく計画的に点検を実施するのに対して、予知保全は設備故障の兆候を捉えて必要な時に必要な人だけが点検を実施します。
予知保全の主なメリット
・熟練技師に頼る必要がなくなる
・設備停止による時間のロスが低減
・設備を寿命まで使い切ることができる
・製品の品質維持に寄与
予知保全の重要性をご理解いただけましたでしょうか。ここからは、そんな「予知保全」を実現する手段として予兆検知ソリューションをご紹介いたします。
予兆検知ソリューション”AssetWatch”
当社が提供する”AssetWatch”は、IoTセンサーを設置するだけでお客様の代わりに回転機器を監視します。早期かつ確実に予兆を検知、更に専門家が原因分析から予知保全アドバイスまで行う顧客伴走型のソリューションです。
◇AssetWatch製品ページは こちら
展示会に出展
設備保全において重要な特徴を持つAssetWatchの魅力をより多くの方に知っていただくため、先日「第28回ものづくりワールド大阪」に出展しました。展示会では、実際にIoTセンサーや監視画面を体験いただき、現場の課題やご要望について多くのご意見を伺うことができました。
来場者の声(一例)
•「突発的な機器停止による生産への影響が大きく、予兆検知の必要性を強く感じている」
•「限られた人的リソースで保全対応するのが難しいので、手間なく導入できるソリューションに関心がある」
•「AIと専門家の連携による診断は、現場の知見も活かせて安心感がある」
•「超低速・超低温のデモは、実際の現場をイメージしやすくて良かった」
•「実際に導入を検討したいので、トライアルの案内を詳しく聞きたい」
☕ひと休みコラム☕
これまでにAssetWatchを出展した展示会レポート
・メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2025 『AssetWatch』出展レポート
・メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2024 『AssetWatch』出展レポート
・第3回スマート工場EXPO[秋]『AssetWatch』出展レポート
も是非ご覧ください!
展示会から得られた気づき
本展示会では、現場で保全業務に携わる方々が多く来場されており、予兆検知の重要性やニーズを、まさに“現場の生の声”として実感することができました。特にブース来場者向けアンケートによると、多くのお客様が「突発的な機器停止による生産への影響」や「限られた人的リソースでの保全対応」に課題を抱えており、手間をかけずに導入できる予兆検知ソリューションへの関心が高まっていることが印象的でした。
また、セミナーでは「AI×ヒト」の連携による予兆検知に対して高い関心が寄せられました。特に、AIによる検知と現場の知見を融合させることで、より実効性の高い保全活動が可能になる点に注目が集まり、参加者の約3分の1の方から「実際に導入を検討したい」といった前向きな声をいただきました。
最後に
三井情報はAssetWatchを通じて製造プロセス工程における故障の予兆検知や生産性の向上、コスト削減を支援するとともに、生産・製造現場で浮き彫りとなっている具体的な課題を抽出し、より一層お客様に寄り添いながら課題解決に取り組んでまいります。
より効果を実感いただくため、1か月間のトライアルもご用意しております。AssetWatchのIoTセンサーはマグネットで取り付け可能、通信はすべて無線のため、簡単に導入いただけます。ご興味ある方は、是非お気軽にお問い合わせください。
松島
DX営業部 第一営業室
AssetWatchのソリューション提案担当
三井情報グループは、三井情報グループと社会が共に持続的に成⻑するために、優先的に取り組む重要課題をマテリアリティとして特定します。本取組は、4つのマテリアリティの中でも特に「情報社会の『その先』をつくる」「ナレッジで豊かな明日(us&earth)をつくる」の実現に資する活動です。
コラム本文内に記載されている社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
本文および図表中では商標マークは明記していない場合があります。
当社の公式な発表・見解の発信は、当社ウェブサイト、プレスリリースなどで行っており、当社又は当社社員が本コラムで発信する情報は必ずしも当社の公式発表及び見解を表すものではありません。
また、本コラムのすべての内容は作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。