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オミクス統合解析定量ソフトウェア MetaboAlign

脂肪酸伸長酵素が膀胱がん細胞の脂質プロファイルに及ぼす影響を、オミクス統合解析定量ソフトウェア MetaboAlign を用いて網羅的に解析した事例


本稿では、2025年に Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Molecular Basis of Disease 誌に報告された、脂肪酸伸長酵素 ELOVL6 のノックダウンが膀胱がん細胞の脂質種に与える影響を検討した研究をご紹介します。
Inhibition of ELOVL6 activity impairs mitochondrial respiratory function and inhibits tumor progression in FGFR3-mutated bladder cancer cells - ScienceDirect

本研究では、初めに、膀胱がん細胞にshELOVL6を導入し、5%FBSを含むE-MEMで48時間培養したのち、UPLC-ESI-MS/MSを使用して細胞内脂質種を測定しました。

続いて、MetaboAlignでターゲット解析を実施し脂質種の比較定量解析を実施しました。その後、得られたピークセットに対して LipidSearch の網羅的同定結果を組み合わせ、脂質種のアノテーションを行いました。

shELOVL6 細胞では、複数の脂質クラスにわたる 59 種類の脂質が一貫して変動しており、ELOVL6 の発現抑制が細胞内脂質プロファイルに広範な影響を及ぼすことが明らかとなりました。
特に、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、リゾPE(LPE)、およびセラミド(Cer)の減少が顕著であり、これらの脂質はミトコンドリア機能と密接に関連することから、ELOVL6 ノックダウンがミトコンドリア機能にも影響を与えている可能性が示唆されました。

MetaboAlignでは独自のアライメントアルゴリズムにより、多検体かつ多測定法にわたるデータでも誤検出やミスアライメントを抑え、正確な比較定量を実現しています。
さらに、LipidSearch と連携することで 異性体を多く含む脂質クラスにおいても精度の高いピーク帰属が可能となり、脂質代謝物の解析を効率化できます。


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